About Continuing Education   西日本新聞の提論に寄稿

日曜日の西日本新聞の朝刊は提論ー明日へーを楽しみにしている読者がいらっしゃるとお聞きし、私が寄稿する日はドキドキで朝を迎えます。

今朝の提論では、日本の国際競争力を高める上で大きな課題である「社会人の学び」について書きました。日本は学歴社会と言われますが、必ずしも正確な表現ではなく、「学部レベルの国内大学偏差値社会」でしかないように感じます。どこで、何を、どのように学んだかをきちんと評価する「学歴社会」は、海外にはたくさんあります。日本の場合は学習歴も評価されにくい感じがします。

 
2015年4月13日に公表された「社会人の学び直しに関する現状等について」という文部科学省の資料では、高等教育機関への進学における25歳以上の入学者の割合を国際比較しています。大学型ではOECD各国の平均が18.1%なのに対し、日本は1.9%。非大学型でも、OECD平均が34.6%なのに、日本は21.0%。この統計の上位を占めている国は、知識産業への転換が進んでいる国々で、アイスランドは大学型、非大学型のいずれも1位。大学型で次に続くのはニュージーランド、スウェーデン、オーストラリア、フィンランド、アメリカ。非大学型の上位は、イギリス、ノルウェー、オランダ、オーストリア、デンマーク、スイスが続きます。
 
教育制度や企業内教育の事情、さらには社会保障制度や雇用の流動性が異なるので単純には比較できませんが、人生80年時代に、社会人になってから高度な学びの機会がないまま、どうやって国際競争力を維持できるのか不思議でなりません。
提論は、西日本新聞のウェブサイトからもお読みいただけます。